40~50代女性のこころとからだの調律と美容はり専門、西宮・甲子園・鳴尾 美容・鍼灸サロン ハミングです。
「はり治療に即効性はある?」という質問、よく聞かれます。みなさん、東洋医学に興味がありつつも、早く効果が出るのかどうかがとても気になるようですね。
結論からいえば、はりに即効性はあります!
今回は「はり治療の即効性」について、じっくりしっかり解説いたします。
目次
どうしてはり治療に即効性があるのか
東洋医学には「気・血・水(き・けつ・すい)」という概念があります。この3つがバランスよく体中を巡っていることが健康であるための必要条件で、それぞれ「気:身体のエネルギー / 血:栄養や血液 / 水:潤い」をあらわしています。体のどこかに痛みを感じるときはこの3つがバランスを崩し、きちんと体中を巡っていないということです。
これら3つは「経絡(けいらく)」という道を通ります。経絡の上には皆さんもよくご存じの「ツボ(経穴(けいけつ))」があります。はり治療ではこのツボを刺激します。そうすることで、滞っていた流れがスムーズに体中を巡るようになり、不調が改善するのです。
つまり、即効性の理由は「はりでツボをダイレクトに刺激できるから」!
だから効果も早くあらわれます。 (ただし個人差はあります)
ちなみにツボって、体にいくつあると思いますか?その数なんと361種類。(参考文献|全日本鍼灸学会雑誌/57 巻 (2007) 5 号 WHO経穴部位国際標準化の経緯と今後)
それぞれに、対応する内臓や器官が決まっています。私のような鍼灸師は、「この症状のときはココ」とピンポイントで刺激することが可能です。
じゃあ、どのくらいの頻度で通えば治るの?
「どのくらいの頻度で通ったらいいの?」
「できるだけ通う回数は少なくしたい」
「早く、最短で治したい」
よくお客様が口にするフレーズです。
本当は、はっきりと「週に〇回、〇か月間、来てください!」とお伝えしたい。きっとそのほうがお客様も安心できるはず。しかし、お伝えしたいのはやまやまなのですが、痛みの原因は人それぞれで、施術による効果にも個人差が大きいので一概には言えません…
一般的な目安の頻度をお伝えします。参考にしてください。
<急性の痛み>
ギックリ腰や寝違えなどには、週に1、2回がおススメです。この頻度が一番効果を実感していただきやすいのではないかな…と思います。ただしケースバイケースで、個人差はあります。痛みがおさまり、楽になれば、そこからは「予防」として、月に2回程度来ていただくことをご提案します。
<慢性の痛み>
比較的長い期間に渡って治療を行う必要がある場合が多いです。症状の個人差が大きく、すぐに改善が見られない場合もあるからです。
実際にサロンに来ていただいて、問診やカウンセリングを行えば、お客様の症状に適切な施術方法とその期間をお答えできます。自分にあったペースを知りたい方はどうぞお気軽にお問い合わせくださいね。
「即効性」を超える、はり治療の最大の魅力は?
「即効性」ははり治療の数ある魅力のひとつではありますが、最大のものではありません。
その最大の魅力は「不調の根本的な原因に働きかけて体質を改善し、生命力あふれる体にすること」です。そして、その体を維持し、体だけでなく心も健康になることです。
もちろん今、痛みを感じているのなら、「即効性」は必要です。
実際に
「すぐに治るかなと思っていたけど、よくならないので…」
「病院や接骨院に行ったけど効果がなかったので…」
と、ハミングへいらっしゃる方も多いです。
このように、「早く痛みから解放されたいから」とはり治療にいらっしゃる方も大歓迎です。楽になっていただけるとうれしく感じます。
「即効性」を求める方は、もしかするととても忙しい毎日を過ごしているのかもしれません。自分の体をゆっくりいたわる時間なんてとれないのかも。しかし、その痛みが治まったからといって、あなたが完璧な健康体に戻るわけではありません。
「即効性」は、あくまで「マイナス(痛み)」を「ゼロ」にするためのはり治療です。その次は、もう少し違った観点ではり治療に取り組んでいただけると、嬉しく思います。
痛みを根本的になくすために必要なのは?
痛みを根本的になくすには、その原因を知ることが大切です。
庭の雑草を抜いた時のことを思い出すとイメージしやすいかもしれません。たくさんの雑草を抜いても、日がたつとまた生えてきますよね。地面にはしっかり根がまだ残っているからです。つまり痛みの緩和だけでは、原因の根っこの部分はそのままの状態。その痛みはまた再発する可能性があります。
たとえば腰痛や肩こりの原因、ご存じですか? 腰痛の原因には、腰の筋肉がこり固まっている以外にも、内臓の冷えや股関節のこりが考えられます。肩こりならストレスや眼精疲労、デスクワークで同じ姿勢で長時間いることが原因かもしれません。
はり治療で一時的に痛みを緩和することは可能です。でも、それは根本的な原因をなくしたわけではありません。もしかしたら、改善に必要なのは適度な運動と筋力増加かもしれません。
根本的な改善を望むなら、「即効性」も大事ですが、改めて自分の体とじっくり向き合う時間を持ってほしいです。
あなたはどこまで健康になりたいですか?
「治る」ということばの定義は人それぞれ。「今の痛みがなくなればそれで十分」という方もいれば、「痛みを根本から解決したい」と思っている方もいます。中には「もうあの痛みを味わわずに済むよう予防しよう」と思われる方も。もちろんどの考えにも正解や間違いはありません。それぞれのライフスタイルや考え方、環境も大きく影響するでしょう。
だからこそハミングでは、お客様と対話を大切にしています。お話しを通じて、お客様の求める「治る」がどこまでのものなのかを、見極めます。そこへ最短距離でいけるようにプロの目線でアドバイスします。もちろん、どこまでするかはお客様次第。アドバイスはしますが、ご自身の気持ちを大切にしてくださいね。
そもそも、痛みの大きな原因であるコリや緊張は、実はわたしたちが自らつくりだしたものです。そのことに気がつくだけでも、「あ、わたし今、緊張してるな」と自分で心と体を緩めるタイミングをみつけられると思います。それだけでも大きく違ってきますよ。サロンでの対話を通じてせめてそれだけでも気づいていただければ、と思っています。
「ゼロ」から「プラス」を生み出す「はり治療」へ
ハミングには長く通ってくださるお客様がたくさんいらっしゃいます。その方々はこんな意志をもって来てくださいます。
・年をとっても美しくいたい
・実年齢より若く見られたい
・年老いたときにしなやかな体でいたい
・ずっと自分の足で歩きたい
・よい姿勢をキープしたい
・自分が綺麗でいたほうが人生楽しめる
はり治療は、痛みをなくす「マイナス」から「ゼロ」の働きだけではありません。「ゼロ」から「プラス」を生み出す働きもある、ということをぜひ知っていただきたいです。この働きはきっとあなたの人生を豊かにしますよ。はり治療で体だけでなく、心もグッとプラス方向へ向かいます。はりやお灸の心地よい刺激に、一度身をゆだねてみてください。
長いお付き合いのお客様は「未来」の自分のために「今」から準備されているようです。「今」はり治療をすることで、「未来」の自分を前向きに考えられるようになれば何よりです。
福原からのアドバイス
ずばり、はり治療に即効性はあります!今感じている痛みをはりで楽にすることができます。ただ、本当に改善したいなら、即効性だけでなく、もう少し長い目でご自身の体と向き合う時間をとる必要があります。
鍼灸の一番の魅力は体の不調を根本から改善できること。そして、その人に合わせたオーダーメイドな施術ができることです。鍼灸であなたが理想とする未来の自分に近づきませんか?そんなお手伝いがハミングでできればうれしいです。