40~50代女性のこころとからだの調律と美容はり専門、西宮・甲子園・鳴尾 美容・鍼灸サロン ハミングです。
「病は気から」といいますね。健康的に毎日を快適に過ごすためには、「からだ」だけではなく「心」のメンテナンスもとても大切。しかし忙しく過ごす大人の女性たちが、ノーストレスで生活するのはほぼ不可能!我慢する体質の方は特に、心身のバランスを崩し、免疫力を落としてしまいがちです。
でも、人生100年時代。50代から先を考えると、免疫力を低下させたままでいいわけはありません!
今回は、女性の健康にとって「心」の栄養がどんなに大切か、東洋医学の知恵とともにご紹介します。
目次
40〜50代の女性は「幸せ」ではない?
まずはこちらのデータをご覧ください。
これは、内閣府が出している国民生活に関する世論調査の「日頃の生活の中で、悩みや不安を感じているか」という質問に対する結果。
この調査によると、40歳代~60歳代の女性の7割近くが、不安な気持ちを抱きながら日々の生活を過ごしているということになります。70歳以上の方よりもミドルエイジのわたしたちのほうが、不安を感じる人の割合が高い。この結果にわたしはとても驚きました。
東洋医学からみる、不安が体に与える影響
東洋医学では、心の動きが体に大きな影響を与えると考えられています。
東洋医学における「心」の働きは主に2つ。
(ちなみに「こころ」ではなく「しん」と読みます。)
- 血液を力強く全身に循環させること
- 高度な精神活動の維持
1つ目は心臓の働き、2つ目は、いわゆる「感情」のイメージです。
では、「心」が不安感でいっぱいになってしまったら…?
どんな影響を与えるか、東洋医学の視点から見てみましょう。
心腎不交
東洋医学では、「腎」はいわゆる「腎臓」だけではなく、成長・発育・生殖など生命の根本をつかさどっている臓器とみなします。
「心」と「腎」は、正反対の性質を持つのですが、お互いを育て合う関係です。激しい怒りや慢性的なストレスが原因で「腎」の働きが弱まると、このバランスが崩れて「心」の働きを制御できなくなってしまいます。それが不眠やイライラ感、焦燥感へとつながります。
これが「心腎不交」です。
つまり、心の疲れは腎も疲れさせる。腎=体力ですから、生きる力がどんどん落ちて…はい!不調の出来上がり!いかに心が大事か、わかっていただけたでしょうか。
心脾両虚
「脾」は消化吸収をつかさどり、気・血を生成する臓器です。
ストレスや思い悩み、考え過ぎなどで「心」に過度な負担がかかると、「脾」に影響して機能が低下します。それが不眠症や消化不良、全身の疲労感を引き起こします。「心」と「腎」と同じく、「心」と「脾」は密接に関係しているのです。
たとえば、ストレスでいっぱいのときは、「心」に火がついている状態だと思ってください。その火を消すために、「腎」や「脾」が消防隊として、出動する。そうすると、「腎」や「脾」としての本来の活動ができず、どんどんと身体の不調が起きてしまいます。
心が疲れると身体も疲れるのです。
心の健康ってやっぱり、とても大切なんです。
50代の免疫力のために、気を付けてほしいこと3つ
では心身ともにお疲れな50代が、これ以上免疫力を下げないために気を付けたいことを3つ、ご紹介します。
①睡眠は7時間は確保!
睡眠は「身体に必要なエネルギー」のための養生です。睡眠が不足すると、エネルギーも不足してしまいます。アメリカで実施された調査では睡眠時間が7時間前後の人ほど、死亡率が低い傾向があることがわかったそうです。
ただ、適切な睡眠時間は人によって異なります。年齢や季節によっても変化します。だから、「わたし、7時間も寝られてない!」と焦らないでくださいね。
日中に眠気を感じなければ、今の睡眠時間でも十分かもしれません。大切なのは、少し意識して、しっかりと寝るための時間を確保すること。改めて自分のライフスタイルを見直すのもいいかもしれませんね。
そういうワタクシも、ぶっちゃけ、医者の不養生ならぬ鍼灸師の不養生。一人院長で経営していると、睡眠時間をけずることもあります。。。(長くなるので、ここではふれませんが、心が喜ぶことや腹で覚悟をきめたことをやるときは、多少睡眠時間が短くても元気でいれるものです。ただし無理は禁物です!)
②体の冷えを防ぐ
このフレーズ、よく耳にしますが、なぜ「冷え」は良くないのでしょうか。
それは単に身体が冷たいだけではなく、「冷え」によって、さまざまな病気が引き起こされるから。関節が痛くなったり、おなかが痛くなるというような症状だけでなく、月経不順や月経痛など、女性特有の病気でも、冷えの影響を受けやすいです。
冷たい飲食物は極力飲まない・食べない方がいいですね。
わかって飲むのはOKですよ。ただしこの知識を知らないまま体を冷やし続けるとキケンです。
ちなみに、お灸はおすすめの冷え性対策です。お灸をすると、白血球が増えるという研究データもあります。白血球は予防と治癒に大きな力を持ちます。お灸は免疫力UPのケアになりますよ。
東洋医学を取り入れた独自の食事療法、運動療法で有名なイシハラクリニックの院長 石原結貴先生の著書にこんな言葉があります。
「体温が1度下がると免疫力が30%以上も低下する、代謝が約12%低下するといわれています。免疫力が低下すると病気にかかりやすくなり、代謝が低下すると血液中に燃焼しきれなかった老廃物が残ってドロドロ状態となり、動脈硬化の進行を促します。」
やはり、冷えは万病のもとです。
冷えを防ぐために日々の生活の中でできることは
- 冷暖房は控えめに
- シャワーだけじゃなく、お風呂に入って
- 締め付ける下着は避けて
- 冷たい食べ物には気をつけて
です。ちょっと頭の片隅に置いておいてくださいね。
③平常心を保つ
日々、心が痛くなるようなニュースにあふれている現代社会。動揺することも多々ありますね。
「生老病死」ということばの意味は、「世の中はそれが常である」という考え方でもあります。苦痛はあって当たり前で、その中でいかに心を健康にしていくか?心を強くしていくか?その実践の中に「人間としてハッピーになれる魔法」があるのではないでしょうか。
わたしは以前、アイルランドに住んでいたことがあります。その時によく聞かれた質問が「で、宗教は何ですか?」。
普通に日本で生活していると出会うことのないこの質問に、面食らいました。そして、きちんと答えられない自分に気が付きました。そのあと、宗教に関する本を読み漁りました。そして、最終的にわたしがたどり着いた答えは「幸せはわたしの心が作る」。どうやらこれが一番わたしにしっくりくるみたいです。
東洋医学実践者の父の影響で、小学生のころから、断食や座禅、ヨガは当たり前の健康オタク(しかもサラブレット!)のわたし。わたしの幸せはわたしを中心に据えて考えることが最適なようです。
福原からのアドバイス
免疫を上げるためのセルフケアとして、50代女性に実践いただきたいことをまとめました!
・病は気から!体だけじゃなくて心の健康にも気を配って
・睡眠は活動の源。しっかりと睡眠時間を確保できるように心がけて
・ぐっすり眠るためにも適度に運動をする
・からだは冷やさない!
・さまざまな情報に惑わされないで。あなたの幸せはあなたの心がつくります。
ハミングでは、東洋医学の知識に基づいて、内側から根本的にあなたの不調へアプローチしていきます。あなたのQuality of Lifeが向上し、心身がともに満たされた、充実した生活のお手伝いができればうれしいです。内側からも外側からも輝いた女性になりますように。
追記:冷えに関しては、こちらの本も参考になりますよ!
幸せは、自分の心がつくります!
免疫力を上げて、一緒にイキイキとした50代を過ごしましょう。